紹介会社1

1、税理士紹介会社とは

税理士紹介会社とは、税理士を探している経営者のために

その会社に登録している税理士を紹介している会社です。

このような会社が誕生し始めたのは90年代の後半からのようです。


我が国においては税理士以外にも弁護士、司法書士、弁理士などの

各種国家資格がありますが、紹介会社がこれほど多数活動しているのは

税理士だけであると思われます。


これには理由があって、たとえば弁護士については有償で弁護士を紹介する業務は

弁護士法第72条で明確に禁じられています。

ですから基本的に弁護士紹介会社というものは存在しないはずです。

インターネットで税理士を検索すれば星の数ほど紹介会社が出てくるのに対して、

弁護士を検索した場合、紹介会社が全く表示されないのはそのためです。

いっぽう税理士紹介会社が合法であるかどうかは正直よくわかりません。

実際に多数の会社が活動しているということは、少なくとも税理士法においては

このようなビジネスを明確に禁止する根拠が見当たらないということなのでしょう。

 

2、税理士紹介会社のビジネスモデル

税理士紹介会社のビジネスモデルは大きく2つに分けられます。

ひとつは成功報酬型と呼ばれるものです。

税理士を探している依頼者から問い合わせを受けた紹介会社は、

同社に登録しているその地域の税理士の何人かを依頼者と面談させます。

面談の結果顧問契約が成立すれば、税理士が依頼者から受け取る年間顧問料を

基礎にして計算した手数料を紹介会社は税理士から受け取ります。


もう一つのモデルは定額制です。

これは紹介の有無や件数にかかわらず、登録した税理士から毎月一定の金額を

紹介会社が受け取るものです。

この場合はその紹介会社がよほど実績のある会社でなければなりません。


さらに有料会員の税理士と無料会員の税理士の両方を集め、有料会員からは

毎月定額の会費を受け取るかわりに優先的に依頼者を紹介し、

顧問契約が成立した場合には無料会員よりは廉価な成功報酬を請求するなど、

上記2つのビジネスモデルの複合型も存在します。


なおどのようなビジネスモデルでも、依頼者は無料というのが一般的です。


税理士紹介会社は初期投資の要らない、簡単に開始することのできる商売ですが、

相当額の広告宣伝費用がかかります。

依頼者を集めるためにはインターネットの検索画面で、同業他社のホームページや

税理士事務所自体のホームページよりも上位表示されることが必須になります。

「税理士」は今現在非常に広告単価の高いキーワードになっているようです。

 

3、利用者のメリットデメリット

税理士紹介会社を利用する依頼者側のメリットやデメリットは何でしょうか?

最大のメリットとして、断るときに気兼ねが要らないという点があげられるでしょう。

面談してもこの税理士とは契約したくないと考えた場合、やはり断りの連絡は気が重い

ものでしょう。

その点、紹介会社経由で面談した税理士なら、謝絶の連絡も紹介会社にすればよいため

気が楽です。


いっぽう最大のデメリットは当然ですが自分で選べないという点です。

依頼者側はたとえば年齢、経歴、性別、得意分野など様々なご希望をお持ちです。

紹介会社にそれを伝え、もしその地域で登録している税理士に当てはまる人がいれば

良いのですが、そうでなければ依頼者は何件面談しても、自分の希望とかけ離れた

税理士とばかり面談することになりかねません。

結局、自分でもう一度インターネットで探したほうが良いのでは、となるでしょう。

 

もう一点、無料で何件でも面談できる点がメリットと思われるようですがこれは間違いです。

そもそも、顧問契約を検討していただいているお客様との面談、相談に料金を請求する

税理士はほとんどいません。ですから自分でインターネットで探した場合でも、

何件面談しようが正式に契約するまではお金は基本的にかかりません。

むしろ料金面では利用者は損をする場合すらあります。

税理士から紹介会社へ支払う手数料は高額であるため、紹介会社経由での契約の場合は

その分を顧問料に上乗せするケースがあるからです。

(当事務所では常に規定の料金表を使用しますのでそういうことはありません)

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