1、税理士試験専門学校の概要
近年の税理士試験ではその合格者の大半が専門学校、税理士試験予備校の受講生で
占められています。
もちろん独学で合格される方もいらっしゃるでしょうがごくわずかです。
他の難関資格試験同様に、税理士試験も非常に高度であり基礎知識に加えて
いわゆる受験テクニックも相当必要になります。
結果として、知識を効率的に吸収でき、テクニックも伝授してもらえる
専門学校出身者が合格者の大半を占めることになります。
税理士試験の専門学校として有名なのは大原簿記専門学校、資格の学校TAC、
LEC東京リーガルマインド、クレアール、大栄教育システムなどが挙げられますが、
このうち大原とTACを2強と呼んでよいのではないでしょうか。
何より受講者数が他を引き離しており、当然合格者に占める両校出身者の割合も
高くなっています。
受験生のなかには両方に通っていたり、科目毎に違う学校を選ぶ人もいますから
合格者に占める正確な大原出身者、TAC出身者は実はわかりません。
これはあくまでも私の勘ですが、おそらく両校出身者が40数%ずつで、残り10%程度が
他の専門学校出身者や独学の人になるのではないでしょうか。
ところで大原やTACの校舎は全国に30〜40ほどもありますが、中には税理士試験の講座が
設置されていない校舎もあります。
遠隔地で通学できない人のために、今ではDVDやWEB通信での通信講座が充実しています。
税理士試験は社会人として働きながら受講されている人も多く、忙しくて定期的に
通学することが難しい場合もこのような通信講座がよく利用されているようです。