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2、税理士試験専門学校のカリキュラム


税理士試験は科目合格制ですから、講座についても来年受験する予定の科目の講座を

自分で組み合わせて受けることになります。

司法試験や公認会計士の試験であれば、受験生はおおむね共通の

カリキュラムになると思いますが税理士試験の場合は皆がばらばらになるわけです。

受講生は朝、校舎に行くと貼り出してある教室のスケジュール表を見て、

自分が受講する科目の授業がどの教室で行われるか確認します。

スケジュール表には自習室として使える教室とその時間帯も記されているので、

たとえば午前はD教室で簿記論、午後はA教室で自習、夜はE教室で消費税法、

などとその日の予定を決めるわけです。


税理士試験の科目は、それぞれ勉強量(ボリュームと言います)が相当違いますので

ボリュームによって週に何回講義が行われるかも異なります。

簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法といったボリュームが大きいものは

3時間の講義が週に2回、消費税法、固定資産税法、国税徴収法、地方税法などボリュームの

小さい科目は3時間の講義が週に1回というのが一般的です。


ところで専門学校で受講する場合、まず決めなければならないのは来年どの科目を受験するか

ということですがここに大きな壁があります。

というのは、税理士試験は他の資格試験と比較して、試験と合格発表の期間が非常に長いのです。

試験は毎年8月初旬の3日間行われますが、国税庁の合格発表はそれから4ヶ月を過ぎた12月

上旬となります。

その科目に合格していれば、当然次の新しい科目にチャレンジしたい、

しかしもし不合格であれば来年同じ科目を再度受験しなければなりませんし、

知識が劣化しないように専門学校でその科目を再受講する必要があるかもしれません。

このような悩みに応えて各専門学校では9月スタートコースと1月スタートコースを

設けています。

例えば、初めて受験する科目について9月スタートコースで受講しつつ、

税理士試験の合格発表を見て科目合格していればもう一つ新しい科目を1月スタートコースで受講し、

もし不合格ならば同じ科目を1月スタートコースで復習するとういうわけです。

当然1月スタートコースは9月スタートに比べてスケジュールがタイトになります。

9月スタートなら週2こまの講義が、1月スタートなら週3こまになるという感じです。


どのコース、どの科目でも税理士試験が近づいてくると模擬試験や過去の本試験を解く答練が中心になります。

5月の連休前後になるとそれとは別に集中的に答練を行うコースがオプションで設けられています。

それが終わると本試験は目の前、総復習や補足を数回行ってすべての講義を終えるのです。

 

3、税理士試験専門学校の費用


税理士試験講座は科目毎に受講するわけですから、受講料も当然科目毎に支払うことになります。

ボリュームの大きい科目では14〜20万円くらい、小さな科目では9〜12万円くらいです。

税理士試験講座の受講料は教育訓練給付制度の対象になります。

平成23年現在、雇用保険の被保険者で一定の要件を満たせば10万円を上限額としてハローワークから

受給することができます。

余談ですが私が受講を開始した平成13年はこの上限が確か30万円でしたので、

その年の簿記論・財務諸表論の受講料はほとんどこれで賄うことができました。

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