税理士試験の当日、最も重要になるのが「平常心」です。よく、試験当日になって妙に浮き足立ってしまい、「問題に集中できなかった」という受験生がいますが、これは絶対にNGです。日頃の勉強の成果をしっかりと発揮するために、税理士試験当日はしっかりと心を落ち着けて、出来る限りどっしりと構えることがとても大切だと思います。
税理士試験を落ち着いて受験するために、受験生は当日どんな準備をするのがベストなのでしょうか?
まずは持ち物についてです。税理士試験会場に着くまでの間、さらには試験会場に到着してからチェックする参考書を持参する場合には、受験勉強において一番よく使った参考書を1冊だけ決めて持っていくようにすると良いでしょう。気持ちが焦ってしまうと「あれもこれも・・・」とつい鞄に詰め込んでしまいたくなりますが、あまり荷物を増やしてしまうのは得策ではありません。試験会場に到着するまでにヘトヘトに疲れてしまいますし、何より気持ちが焦ってしまう原因になります。「最後にはこれだけ!」という参考書を1冊決めて、当日に最低限の重要事項の確認が出来るように準備をするよう心がけてください。
また、試験当日は時間にゆとりを持って行動することが大切です。ただでさえ気持ちの落ち着かない試験当日、万が一ハプニングがあったとしたらそれだけで一気に平常心は崩れてしまいます。不測の事態に陥っても落ち着いて行動できるよう、時間的なゆとりだけはしっかりと確保しておきたいものですね。
そして、税理士試験当日に何より大切になってくるのが、冒頭でも挙げた「平常心」です。試験当日の朝を迎えてしまえば、もう覚悟を決めて受験に臨むのみですから、ぜひ前向きな気持ちで試験会場に向かってください。他の受験生の姿を見て、「自分には合格は無理かもしれない」と弱気になるよりも、「自分は大丈夫、絶対に合格する!」という強い気持ちで臨むことは必須です。
確かに、税理士試験は決して簡単に合格できるような試験ではありません。合格のためには複数の受験科目をクリアする必要がありますが、苦手意識の強い科目については受験する前から気持ちが後ろ向きになってしまうこともあるでしょう。しかしながら、そんな不安な気持ちを抱えながらも、毎年合格を勝ち取る受験生は確実にいます。試験当日は、焦る気持ちを落ち着かせて、解けるはずの問題をいかに確実に解答することができるかが鍵になります。最終的には、あなた自身が税理士試験合格に向けてこれまで必死に頑張ってきた軌跡を信じて、前向きな気持ちで試験に臨むことが何よりも大切なのではないかと思います。