税理士試験の合格発表は、毎年12月上旬に行われます。合格科目が5科目に達した場合には、国税庁のホームページに受験番号が、さらに官報に受験番号と氏名が掲載されます。このように官報に掲載されることから、5科目の最終合格を通称、官報合格とよびます。もちろん、夢の合格証書も手にすることができます。
一方、それ以外の一部科目合格の方には、「税理士試験等結果通知書」が届けられ、合格科目や免除決定の有無が知らされます。
晴れて官報合格した場合、「官報を記念に購入する」という方も多いのではないでしょうか?税理士試験の場合、受験番号に加えて名前まで記載されますから、買っておけば一生の思い出になること間違いなしですね。合格証書と併せて、アナタの努力の証となります。
さて、税理士試験の場合、試験自体は7月下旬から8月上旬に実施されますから、実に4ヶ月間もの間、受験生は不安な日々を過ごさなければならないことになります。次回も受験を予定しているのであれば、次の科目に向かって勉強をスタートすることができますが、「今回の試験で5科目クリアかどうかが決まる」というケースには、勉強に身が入らないということも多々あるかと思います。また、「自己採点の結果がボーダー上」という場合にも、心理的にとても不安定になりがちです。これは、税理士試験の受験を経験したことのある方ならではの苦しみかもしれませんね。
しかしながら、受験勉強で培った知識というのは、驚くようなスピードで忘却の彼方へと消えていくもの。税理士試験前にはしっかりと定着していたような基本的なことも、いつの間にかあやふやになってしまいます。
そのため、税理士試験本試験後から合格発表までの間は、基本事項の復習だけは継続させておくのがオススメです。こうしておけば、次回もまた受験することになった場合にも、そして晴れて税理士試験に合格していたとしても、必ずプラスの方向に作用してくれることでしょう。