A)確定申告の種類
税理士事務所が行う確定申告業務は一般的に大きく「事業所得の確定申告」と「事業所得以外の確定申告」に分かれる。
〜事業所得の確定申告〜
個人事業主顧問先の確定申告である(事業的規模の不動産所得もこちらに含める)。
税理士事務所との顧問契約上の業務である。
〜事業所得以外の確定申告〜
主として法人顧問先の代表者やその親族につき医療費控除・住宅ローン控除・不動産所得などの確定申告を行う。
顧問契約上の業務ではないが依頼があればサービスの一環として行うものである。
B)税理士事務所内の準備
@確定申告業務スケジュール表の作成
税理士事務所の各担当者は1月中に自らの担当先について確定申告スケジュール表を作成しておく。
顧問先との面談で高額な医療費の支出・住宅の購入等の話がなかったか備忘録等で再確認する。
また、前年分のスケジュール表も必ず再確認してもれがないように注意する。
Aその他の準備
→当年分から適用される税制改正項目を再確認しておく。
→当年分の所得税の達人(1月末頃の公開)をインストールしておく。
→当年分の申告書各用紙を入手する。
→振替納税の振替日を確認しておく。
(以下は電子申告担当者)
→暗証番号の変更(3年に1回)。
→申告のお知らせの印刷と顧問先担当者への配布。