一般的に“景気が良くないときには資格試験受験者が増える”と言われている通り、近年においても例外なく、世の資格ブームは続いています。ビジネスの世界において自分が必要な人間と認識されるためには、「何か資格を取って、スペシャリストとして活躍したい」と考える方は多いようです。
とりわけ税理士資格というのは、“独立開業が出来るから”、“税理士にしか出来ない仕事(独占業務)をしたいから”、“資格を持っているだけでステイタスになるから”・・・などの様々な理由から、数ある資格の中でも人気のある資格であると言えます。確かに、「税理士資格を持っています」と言うと、周囲からちょっと一目置かれますし、資格を持っているだけで“デキる人”という印象を与えることが出来ますよね。もちろん、仕事面においても資格を活かしてやりがいある仕事に取り組むことが可能になります。
しかしながら、いざ「自分も税理士を目指してみようかな!」と決意をしてみても、税理士試験は誰でも受験できるというものではありません。受験に際しては、必ず所定の受験資格をクリアしていることが必要です。ここでは、税理士試験挑戦に必要な受験資格について、解説していくことにいたしましょう。
税理士試験を所管する国税庁のホームページによると、税理士試験受験に必要な資格は下記の通りです。
【学識(学歴)】
・ 法律学又は経済学を主たる履修科目とする学部(法学部、経済学部、商学部、経営学部)・学科・学校を卒業した者
もしくは、
・ その他の学部(文学部、工学部など)・学科・学校を卒業した者で、法律学又は経済学に属する科目を1科目以上履修した者
【学識(その他)】
【資格】
【職歴(下記のいずれかに3年以上従事した者)】
その他、「国税審議会において個別に認定を受けた者」という要件もあります。
いかがでしょうか?“受験資格”というと、なんだか身構えてしまいそうですが、意外と様々な要件で受験資格を認めているという印象を受けるのではないでしょうか?必ずしも“大卒”などの条件だけではなく、資格や実務経験まで広く受験資格として認めてくれる点は、受験者にとっては嬉しいポイントですよね。
上に挙げた要件のいずれかひとつにでも該当すれば受験資格が与えられるため、税理士試験は受験資格の規定はあるものの、学生、社会人のいずれにも広く門戸が開かれた資格であるといえるでしょう。