税理士試験の試験地は、例年、全国の国税局所在地のいずれかから決定されています。平成24年度税理士試験の例を挙げると、札幌市・仙台市・川越市・宇都宮市・東京都・千葉市・金沢市・名古屋市・大阪市・広島市・高松市・太宰府市・熊本市・那覇市での実施となっており、年度によって会場となる市や具体的な試験会場は変わります。受験の際には、希望する受験地の国税局等に出願することになっていますが、必ずしも現住所の最寄りの会場で受験しなければならないというわけではありません。
試験会場に関してひとつだけ注意すべきポイントを挙げるとするならば、「自分の希望の試験会場で受験するためには出願を早めに済ませておいたほうが良い」ということです。これは税理士試験のみに限ったことではありませんが、特に東京や大阪など大都市圏の試験会場では受験者が集中する傾向にあり、出願締め切りを前に早々に受付を終了しまう場合があります。その場合には、他県の試験会場での受験を余儀なくされることになってしまいます。「今年は自宅の近くから試験に行ける!」と思っていても、いざ受験票が届いてみたら別の試験会場が記載されていたということも珍しくないようです。
本試験で本来の実力を発揮するためには、試験会場は重要な要素のひとつとなります。希望の試験会場で受験をするという観点からも、ゆとりを持った準備が必要になってくるというわけです。