「資格の大原」といえば、税理士試験対策の予備校の中ではかなりの評判の高い学校です。税理士試験の専門予備校を探している受験生であれば、きっと誰もが「大原はどうなの?」と注目するのではないでしょうか?
大手といわれている予備校でも、簡単にひとくくりに出来ないほど、カリキュラムや教材に差があるものです。
数ある予備校の中でも資格の大原ならではの特徴として挙げられるのは、「ポイントを絞った学習内容」「徐々にレベルアップを図っていくカリキュラム」といった点でしょうか。
学習内容については、確かに市販の参考書を見てみても、大原は他予備校と比較して分量が少ないという印象を受けます。
これは、出題実績に基づいた教材のスリム化によるもので、「受験生の負担減」と「確実に出題される箇所を的確に押さえる」といった意図があるようです。
税理士試験対策上必要な応用知識は、答練や模試などで補うことになり、インプットの段階ではあくまで最低限の知識を習得させるようになっています。
また、カリキュラムとして「まずは基礎を一巡し、ひと通りの学習が終えたら応用へ」という流れになっている点に特徴があります。
初学者にとってみれば取り組みやすい内容ではありますが、すでに何度か挑戦されている方にとって、当初は若干物足りない印象に感じられるかもしれません。
数ある税理士試験予備校の中でも、答案練習のクオリティに最も定評があるのがTACであると言われています。
TACといえば、大原やLECと並ぶ大手資格専門学校のひとつ。
税理士を始め、公認会計士や簿記などの対策講座に人気があり、学生から社会人まで幅広い世代から支持されています。
さて冒頭にも書いたとおり、TACといえば税理士試験における答案練習の的中度が評判となっています。
他予備校で講座を受講していても、答練だけはTACという受験生も珍しくありません。
もちろん、通常授業や教材への評価も高いのですが、他校と比較すると少々ボリュームが多いため、受験生によってはパンクの原因になることもあるようです。
この点についてはすでにご紹介した「資格の大原」とは対照的な特徴となりますが、個人によって相性があるため、慎重に判断する必要がありそうです。
また、TACの魅力として「豊富なカリキュラム」を挙げることが出来ます。
初学者向け、上級者向けの別だけではなく、速修コースや早朝クラスなど、社会人でも利用しやすいよう工夫されています。
「税理士試験対策で予備校に通う」というと、どうしても時間的な負担感はつきものですが、こうした敷居を低く感じさせてくれる配慮は嬉しいポイントですね。