ご存知の通り、税理士試験は「計算問題」と「理論問題」の2部で構成されている試験です。受験生によってそれぞれ得手不得手はあると思いますが、よく耳にするのが「理論問題が苦手」というお声ですね。
このページでは、税理士試験における理論問題の難しさをいかにして克服するか、その対策のポイントについて考えてみようと思います。
理論問題対策のカギといえば、何と言っても「覚えこみ」の一言に尽きるでしょう。
まずは重要事項を頭に入れ、それらを元に自分の解答を導き出せるかどうかが問われますから、何はともあれ理論のキーポイントを暗記することが大前提となります。
そのために必要なのが、予備校などで提供される理論集の類です。すべてを覚えるのは大変ですから、まずは出題頻度の高いものを中心に見出しやキーワードといった本試験上ポイントとなる要素を肉付けしながらインプットしていくことです。
こうして記憶した知識は、実際に問題演習を繰り返すことで、税理士試験本番に使える知識として定着します。覚えこんだ知識をアウトプットする訓練を何度もこなすことで、「計算問題」の対策同様、問題に応じた解答のコツがつかめるようになるはずです。
つまり、一般的に「理論問題の対策=暗記」と思われがちですが、実際にはインプットとアウトプットをバランス良く行うことによって、税理士試験合格に必要な実力が培われるというわけです。
ただやみくもに「暗記、暗記」と焦る必要はありません。
また、「税理士試験の理論問題においては、なるべく長い文章を書く方が、加点要素が増えて有利だ」などという噂もしばしば耳にします。
しかしながら、試験で問われるのはあくまで「ポイントを押さえた解答が出来るかどうか」。
必ずしも長々と解答を綴ることが「良し」とされるわけではありません。
よって、日頃の問題演習の段階から、問題のポイントを意識し、要点を的確に押さえた解答を導き出せるような練習をしておく方が良いと言えそうです。
受験生が10人いれば10通りの理論問題対策があると思います。
その方法に明確な正誤はなく、自分なりに手ごたえを感じられるようなやり方で学習できるのが一番ですが、「理論がどうしても手に負えなくて・・・」という場合には、ぜひ本ページでご説明したことを心に留め、勉強に励んで下さい。