堺みらい通信 2018年4月号
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☆ ★ ☆ ★ 堺みらい通信 2018年4月号 ★ ☆ ★ ☆
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いつもお世話になっております、堺みらい税理士事務所です。 事務所通信の2018年4月号をお届けいたします。
1年近く続いた事務所斜め向かいのレストラン取壊し・マンション新築工事が終わり、事務所にも静かな毎日が戻ってきました。 先月からは週に一度くらい、引越センターのトラックが横付けされては、新住民の荷物を運びこむ光景が見られるようになりました。
昨年もお伝えした住民税特別徴収(=従業員給料からの天引き)の開始時期が近付いています。 初めてこの制度が適用されるお客様には別途ご案内を差し上げる予定ですが、今回の事務所通信でもう一度あらましをご案内申し上げます。
┃も┃く┃じ┃ ┗━┗━┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】住民税特別徴収義務の徹底化とその開始時期について 【2】不況に備える習慣づくり 〜こつこつ貯蓄の重要性〜 【3】今月の税金と給料計算…4月・5月はここにご注意下さい ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】住民税特別徴収義務の徹底化とその開始時期について
もともと、すべての給与所得者(社長、社員、パートアルバイト)について、会社は給料支給の際に所得税・住民税の両方を天引きする義務があります。 天引きした所得税・住民税を、会社が納付する仕組みです。
しかしこれまで、多くの会社で所得税はきちんと天引きされているものの、住民税は天引きしている会社、していない会社が混在するのが実情でした。
そこで大阪府内の全市町村は、この住民税天引き(専門用語で「特別徴収」と言います)をすべての事業者(雇い主)に徹底することで合意して、それを平成30年度から実施することにしたのです。
スケジュールとしては、5月中旬に従業員が居住する市町村から12枚綴りの納付書が届きますので、6月中に支給する給料から住民税を天引きして7月10日までに納付、以後、毎月同じことの繰り返しとなります。
特に、今年度から初めて天引きを行われるお客様については、この仕組みを従業員皆様に周知していただくようお願いしておりますが、もし未だの場合には、お早めの周知をお願い申し上げます。
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【2】不況に備える習慣づくり 〜こつこつ貯蓄の重要性〜
前回の事務所通信では、数年のうちに予想される不況期に備えるため、まずは不況が必ず訪れること、そのイメージをお持ちいただくことをお願いしました。 では具体的な対策としては、何から着手すればよいでしょうか。
不況期にあらためてその有難みがわかるのがキャッシュ、すなわち手持ちの現預金残高です。 不況でどれほど売上が減少しても、積み立てた手元現預金が潤沢にあれば、しばらくは人件費や諸経費を賄えるので、抜本的な対策をとる余裕が生まれます。
キャッシュを貯めるためには売上を増やすか、経費を減らすか、どちらかになりますが、それよりも積立方式で毎月一定額を、決済用の口座からよそに移す仕組みをお作りいただくと良いでしょう。 なぜなら、そのような仕組みを先に作れば、それに合わせて資金繰りを考えることで自然と経費の節減は図られるからです。
積み立てる方法はいくつかあります。 決済用の普通預金と同じ銀行に定期積立の口座を作り、普通預金から毎月振替するのが最も簡単な方法です。 さらに、節税にも使える方法として、国が用意する倒産防止共済という制度があります。これは積立金額を経費として落とすことが可能なので、貯蓄と節税を同時に行うことができる優れた商品です。
多くの中小企業が厳しい資金繰りに苦労される中、簡単に言うなと怒られそうですが、月数万円でも、まずは始めてみることが重要です。 毎月無理のない金額を自動振替で積み立て、知らぬ間にそれなりの金額になっていれば、不況に直面してこれほど心強いものはないでしょう。
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【3】4月・5月の税金と給料計算
○税金 ・振替納税を利用している個人の所得税の振替日 → 4月20日 ・振替納税を利用している個人の消費税の振替日 → 4月25日 ・自動車税および軽自動車税の納付 → 5月末日期限 ・固定資産税および都市計画税の第1期分の納付 → 5月末日期限
○給料計算 ・毎年4月は雇用保険料率の変更時期ですが、平成30年度は変更がなく、平成29年度と同じ料率が継続されます。従業員負担の料率は以下の通りです。 一般業種 3/1000 建設業種 4/1000
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◆あとがき
今年の2月、カリスマ経営者でM&Aの達人としても知られる日本電産の永守重信会長兼社長が社長職を譲り、大学の理事長に就任することが発表されました。
永守氏は人材育成についても独自の哲学を持つことで有名ですが、今度は大学に舞台を移して、若い世代を育てることに注力されるようです。
過日、冬季オリンピックで日本電産グループの高木菜那選手が二つの金メダルを獲得しましたが、その高木選手がインタビューで「永守社長の考え方に共感し、励まされた結果です」と答えていたのをご覧になった方もおられるかもしれません。 こんな若手にもその哲学が浸透しているのか、と興味深く感じたものです。
永守氏には人材育成に関する著書も数冊ありますが、もともと京都の小さなプレハブ工場からスタートしたわけですから、採用・育成に悩む中小の経営者にもヒントになる内容が多く含まれています。お時間があれば一度目を通されてはいかがでしょうか。
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