決算書をコピーする時、銀行員に預けてコピーしてもらう場合はいいのですが、
社内でコピーをとる時は次の点に注意してください。
☆必ず表紙からとる
たまに表紙をとばして貸借対照表からコピーをとられる経営者がいらっしゃいます。
「こんなの別にいいだろう」とお考えでしょうが実は表紙にはとても重要な情報が隠されています。
それは 「第○期」 という記載です。
申告書、決算書、内訳書、すべての中で 「第○期」 と書かれてあるのは決算書の表紙一箇所だけです。
そしてその会社が何期目にあるかということは審査の際かなり重視される情報です。
コピーをとるときは必ず表紙からとるようにしてください。
☆内訳書も必要です
「決算書のコピーをください」と銀行員が言えばそれは当然に内訳書のコピーも含まれているとお考えください。
ある意味では内訳書というのは決算書以上にその会社の実情を映し出す非常に重要な資料だからです。
たまに内訳書の提出を渋ったり、何か所か漏れたコピーを提出される社長さんがいらっしゃいます。
たとえ銀行が相手とはいえ、あまり細かいところまで知られたくないというお気持ちはわかりますが、
そのようなことをされますと銀行員の心証を害し、「何か悪い情報を隠しているのではないか」と勘ぐられます。
余程のことがなければ最初から内訳書全体のコピーもつけたほうがよいでしょう。
☆申告書が必要な場合もある
決算書と内訳書は通常必ず提出しなければならないのに対して、申告書部分が必要か否かは
金融機関によって少し異なります。
全く必要ないというところ、申告書もすべてコピーを提出してくれというところ、申告書のうち
最も重要な別表一・別表四・別表五という用紙だけ提出してくれというところ、様々です。
これについても何が必要なのか事前に金融機関に確認しておくとよいでしょう。
第1問 融資を受けるためにはどんな書類を用意する必要がありますか?
第5問 法人の履歴事項全部証明書と印鑑証明について教えてください